炭坑節に手振り身振り   民謡サークル「すみれ会」が今年も訪問
                               2012.12.7 (大野 記)

  年末恒例となった民踊サークル「すみれ会」の慰問団が、12月7旦南知市若草南町の「在宅介護センターわかくさ」を訪れて、適所のご高齢者を前にあでやかな民踊を披露し、午後のひとときを楽しんでいただきました。
 開始時刻を待ちかねたように、少し不自由な足を一生懸命運びながら、あるいは車椅子を介護士さんに押してもらって、同センターのホールに集まったのは約30名の方々。ほとんどが女性で、男性の姿はまばら。
平均寿命の差を反映していますね。おばあちゃんもおじいちゃんも、衣服こざっぱりと身椅麗なことに感心しました。       
 「薄化粧してやって送り出すご家族もいらっしゃいます」とは、若い介護士さんのことば。 ご家族と介護士さんの愛情に包まれているようです。
 踊り手は尾崎周子代表含め、踊りベテラン・人生ベテラン(失礼)の5名の淑女。
 高知電友会森沢会長の軽妙な司会で、憂「ちゃっきらこ踊り」 「球磨の六調子」など全国各地の民踊を次々と披露していきます。 小林幸子のヒット曲「雪椿」を伴奏に、優雅な日本舞踊独演もありました。
 演目最後となった「炭坑節」が始まると、それまで神妙にしていたホールの空気が一変、音頭に合わせて手拍子を打ち、身ぶり手ぶりで身体も揺らせます。見るだけでは我慢できずに「私も踊らせて」と職員さんが飛び入り参加すると、ご高齢者さんの興奮も最高潮に達し、顔をほころばせ周囲のお仲間と顔を見合わせて大満足の表情でした。 「年一回といわず、誕生会などにも釆てほしいねえ」などウェルカムの声も沢山耳に入り、終演後の打ち合わせでは「お稽古日に合わせたら、集まり易いよね」などと、早くも次の機会への算段を始めました。「次はもっと練習しちょいて踊るきね」と、炭坑節を一緒に踊ってくれた職員さんの明るい声を背に、センターを辞した一行でした。