谷律枝さん(土佐清水市)
「電友会ボランティア活動賞」受賞
 =図書館と子供たちのつなぎ役=

 第27回「電友会ボランティア活動賞」の表彰式が去る、11月24日、東京大手町の「KKRホテル東京」で行われ、全国でボランティアに取り組んできた団体2件、個人31件が表彰されました。
   この33件の仲間とともに、高知電友会の谷律枝さんの活動が認められ、栄えある個人表彰を受けました。
 谷さんは、平成11年退職後、少しでも地域のお役に立ちたいと考え、平成15年から、土佐清水市立市民図書館で図書の修繕を行うボランティアに参加。
 活動を続けているうちに「もっと子供たちを喜ばせたい」と、5人の仲間達(内NTT-OB3名)と人形劇「こぐま座」を立ち上げ、手作りの人形・セットを使って地域の保育園や集会所などで公演を始めました。
 最初の作品「あかずきんちゃん」が苦労の末に完成した後も作品作りに励み、現在では「ばけくらべ」「いたずらおばけケンムン」など、計9つの作品が完成しています。
 公演は1回20分で出ずっぱり。手を挙げたままの状態での演技などで、肉体的にも大変なようですが、保育園や地域の子供達、ディサービスの方々等から「是非うちにも来て下さい」の声に後押しされて、公演回数も204回を数えています。
 平成28年4月には「こぐま座」を含む図書館サポーター「ニッキー」(絵本の読み聞かせ・人形劇・パネルシアター、3グループの総称)が平成28年度こどもの読書活動優秀実践団体に選ばれ文部科学大臣賞を受賞。
 また、平成29年3月16日の高知新聞でも取り上げられ、その人気は高まる一方で今では土佐清水の子供たち等にとって、なくてはならない存在となっています。
 (谷さん談)
 電友会から、このような栄えある賞をいただいて、大変うれしく有り難く思っています。
 活動は「無理をしない」「メンバー一人ひとりに負担にならないように助け合う」をモットーにし、仲間同士の「和」を大切に頑張っています。
 今まで続けられたのは、気の置けない仲間や家族の理解のおかげです。
   そして、何よりも大きな原動力は「子供たちが喜んでくれ、笑顔を見せてくれること」です。
 これからも続けられるだけ続けて、子供たちの笑顔に触れ、元気に年を重ねていきたいと思っています。
 ※谷さんの活動模様は平成27年10月の電友会会報201号「頑張る仲間」でも紹介させていただきました。
 なお、授賞式の模様は今回一緒にお届けした「四国電友会報」に、掲載されています。

表彰式での谷さん
(後ろから2列目右から4番目)