☆第29回電友会ボランティア活動賞



第29回電友会ボランティア活動賞」受賞
=電波を守る活動と文教の町活性化のお手伝い=

 第29回「電友会ボランティア活動賞」の表彰式が去る、11月20日、東京大手町の「KKRホテル東京」
 で行われ、全国でボランティア活動に取り組んできた団体・個人36件が表彰されました。
 この36件の仲間とともに、高知電友会の田中一郎さんの活動が認められ、栄えある個人表彰を受けました。
 1.電波の適正利用の活動について
  田中さんは、平成19年退職後「電波適正利用推進員の募集をしている」とNTTの無線検査関係で知り合っ
  た、総通局電波担当から情報を得て、好きな電波関係で地域密着型のボランティア活動が出来ると考え、
  早速応募しました。
  活動の一つとして、小中学生対象に夏休みや冬休みに「電波教室」を企画開催します。
  年に数回計画しますが、その都度各市町村の教育委員会や学校へ出向き、授業内容(案)を詳細に説明のう
  え許可申請をして協力を頂いています。当初は「商行為では?」とか、ラジオの組み立てはハンダゴテを
  使用するため「生徒の安全対策は責任取れるのか?」等、対応に苦労することもあったが、毎年続ける事
  で今は信頼を得ています。
  子供達や父兄の方からは毎回のアンケートから、「限りある電波の必要性と使用にはルールや制限がある
  事。ラジオの鳴る仕組み等がこの電波教室で良く分かった」「組み立て作業は難しかったが、鳴った時は
  メッチャ嬉しかった」等の感想を頂いています。
  会場を毎年お借りしている県立高知東工業高校の校長先生から、「今年は、数年前、この電波教室を受け
  た生徒が当校電子科へ数名入学してくれました」と、お礼を頂いたことが長くやっていて嬉しかった事の
  一つとの事です。
   (令和元年度「電波の日・情報通信月間」記念式典で四国総合通信局長賞を受賞)
 2.地域活性化の取組⇒「佐川くろがねの会」で佐川町を売り出す 
  地元佐川町は文教の町として知られています。貴重な文化財を守り売り出し、地域活性化を図ろうと平成
  19年に地域NPO法人「佐川くろがねの会」を設立、理事として参画。
  国指定重要文化財「竹村家住宅(司牡丹の前身くろがね屋)」、春はお雛様まつりや花見のイベント、夏
  は酒蔵ロード劇場(影絵を各所にある酒蔵の白壁に投影する祭りで現在は6000人の観光客)、秋はコンサ
  ートや研修旅行、歴史勉強会、冬はクリスマス会やイルミネーション点灯等各種イベント準備と大忙し。
  また、団体のお客様の求めで、町内の観光ガイドも行っています。

 (田中さん談)
  今回、地方の電波関係では最高位の四国総合通局長さまから、電波教室開催等、私の活動を評価して頂い
  たので、当分は後継者の育成と継続して地域の電波環境を守り、地域から新しい理工系技術者発掘も目指
  したいと思っています。
  また、佐川町は、京都のように四季を通じて楽しめる奥の土居や土佐二大庭園のある良いお寺もあり、青
  山文庫には江戸・明治時代の本物の貴重な物が沢山あります。
  美味しいうなぎ料理や司牡丹の清酒も購入出来ます。
  今後とも地域活性化のために貢献したいと思いますので、電友会の皆様もぜひ高知県佐川町へお越し頂
  き、江戸時代から明治初期にタイムスリップして歴史に触れてみてください。


                                 三浦特別顧問と四国関係者