我が家の宝物 
                    193号 氏原 功(香南市) 

 我が家の宝物は、年老いたおばあちゃんワン子(愛)です。
 昔、淡路島で開催された花博を覚えていますか・・・。一泊し翌朝どしゃぶりの雨でしたが、洲本の城跡に登り駐車場に入った時、小さい犬がさえぎりました。
 車から降り捜してみますと雨宿りをするかのように車の脇でたたずんでいる、生まれてすぐと思われる小さな野良犬でした。
 このままにしておくと死んでしまうと思い、つれて帰りました。
 翌朝、犬の身体をさわっていて一匹のダニを見つけました。それからが大変です。 妻と二人で身体中のダニを捜してはつぶし捜してはつぶし何百匹ものダニを退治しました。
 我が家の一員となって今年で14年目になりますが、大事に育てた結果わがままに育ちました。
 朝はパン(一口づつちぎって食べさします)とコーヒー、昼は私たちのおかず、夜は砂肝を炒めて食べます。
 毎日では砂肝も飽きるだろうと牛肉、鶏肉、魚等も与えます。基本的には私たちの食べるものは何でも食べますが、魚類や寿司めしは大の好物です。
 家中、自分の部屋で気が向いた所で横たわっています。
 年老いたせいか昼間は2階へは行かなくなりましたが以前はどこに居るのかわからなく良く捜したものです。
 夜寝るのは2階の私達のベットですので、しかたなく階段を昇ります。
 朝も以前は私といっしょに6時には起きて散歩に行ったものですが、最近は8時頃まで起きて来ませんし、散歩も喜んで行っているようには見えません。年のせいでしょうか・・・。
 寂しがり屋で一人だと不安で昼寝もできませんが、私が居ると側から離れず安心して寝ています。
 愛は私たちに多くのものを与えてくれました。愛が居るだけで心が落ち着きます。
これからもずっと家族の一員として長生きしてほしいと思っています。
 【写真 愛ちゃんが地元JA広報誌に掲載されました】