[寄稿]
和歌山・一泊二日のバスツアー
青木敬三  242号
 
 コロナ禍の中断を経て再開された「OB親睦旅行」も今回が3回目となりました。
 参加者は前々回が20名、前回は25名で、今回は60代から90代までの32名が参加しました。
 旅行日程は?月?日〜?日の1泊2日のバスツアーで行先は和歌山です。
 午前8時にはりまやばしバスターミナルを出発し、JR高知駅を経由して高速道路に乗ります。
 ほどなくすると車内から「プシュ」「プシュ」と缶を開ける音が聞こえてきました。
 何名かはおつまみを手にプチ宴会モードです。
 「若いバスガイドさんと行けると思われていた方は残念でした」と、ベテランガイドさんの明るいトークも車内に流れます。
 バスは徳島自動車道を走り、吉野川SAでトイレ休憩の後、徳島港に向かいました。
 今回の旅程は陸路ばかりではなく、徳島〜和歌山間はフェリーで海を渡ります。
 乗船中は客室でくつろいだり、デッキに出て潮風を感じたりと各々で、2時間ちょっとで船は和歌山港に到着です。
 和歌山での最初の目的地「道成寺」は、港から1時間ほどで到着しました。
   道成寺では国宝の千手観音菩薩立像などの仏像(撮影可でした)を見た後は、「絵とき説法」がありました。
 この説法は「安珍清姫伝説」の絵巻物をスライドで映し、現在で例えるとストーカーということになるお姫さんと、坊さんの物語を紙芝居のように話してくれました。
 人気のある説法のようで全員聴き入っていました。
 次の目的地は、醤油発祥の地と言われている湯浅町です。醤油発祥の由来などを聞いた後、お土産の醤油を買ってバスに戻ります。乗り込んだ誰かの声が聞こえます。「通りには醤油の香りが漂っているが、バスの中はアルコールの香りが漂ってる」。  宿泊するホテルは和歌山駅のすぐ近くにありました。
 宴会場にはカラオケは無くて、歌いたい方はアカペラで歌います。
 思い出の曲でしょうか、90代の方も声をしぼり出します。
 なぜか歌詞が心に染み入ります
 ♪若き日はや夢と過ぎわが友みな世を去りて♪
   2日目はいよいよ高野山に向かいます。
 バスは山に向かってカーブの多い道を進んで行きます。
 周りの山は紅葉がきれいですが、揺れに任せてウツラウツラと眠っている人もいます。
 昨夜のネオン街の夢でも見ているのでしょうか。
     高野山に到着すると、参道入口で記念写真を撮って奥の院に向かいます。
 両脇には企業の供養塔が沢山並び、千年杉の並木も圧巻です。
 お参りをすませて参道入口まで帰り着いた某氏が残念そうにつぶやきます。
 「途中に有ったアデランスの墓にお参りしてくれば良かったかなぁ」秋風がすっと頭を撫でて行ったように見えました。
 高野山を後にして帰宅の途につきます。
 和歌山市内に戻ると、紅葉の街路樹越しに見える和歌山城が綺麗でした。
 昼食は港近くの海鮮料理のお店でしたが、海鮮王国?からの参加者の評価はあまり良くなかったようです。
 そしてフェリーと高速道路を利用して午後7時前には全員無事に高知に帰り着きました。