地方自治功労で旭日双光章を受賞

180号 岡本 淳(四万十市)

平成22年春の叙勲で旭日双光章受章
 さる4月20日付けで発表された平成22年春の叙勲で、当高知電友会会員で元中村市長(現四万十市)の岡本淳さん(四万十市)が長年にわたる地方自治に対する功労により、見事旭日双光章を受章されました。
まことにおめでとうございますと共に、お元気で今後益々の、こ活躍をお祈りします。

 中村市長時代の、地方自治の発展に対する功績で、旭日双光章を受章された岡本淳さん(72歳)のご紹介です。
 岡本淳さんは、NTT時代、土佐中村電報電話局長、瀬ぼ窪今治支店長等の要職を歴任されていましたが、平成4年にNTT今治支店長を最後に退職し、生まれ故郷の中村市(現四万十市)発展のためにと大勢の支援者からの要請を受け平成4年八月の中村市長選に立候補、見事当選を果たし第十一代目の中村市長に就任しました。

 (岡本さんに当時を振り返っていただきました)
「私が中村市長に就任した平成四年は、本格的な少子高齢化社会を迎え、地方の小都市は急速な人口減に大きな悩みを抱えることになりました。
 少子化に加え、小都市では働き場所が限定されているため、若者が就職先を求めて都会地へ次々と流出していくことになります。
 つまり、自然減に加え社会的な人口減にも拍車がかかる事になったわけです。
 都市の勢いを左右する要因が人口の多少にある以上、それを如何にして増加させるかが大きな課題でした。
 そこで誰しも考えるのが、先進地からの企業誘致です。
 しかし、この企業誘致、現実的にはまず不可能に近い(ごく稀に例外はある)。
 なぜならば企業はあくまでも経済原則で行動する組織だからこれに反する行動はありえないのです。
 その実例は県が宿毛市に創設した「宿毛工業団地」の現状を見れば、一目瞭然です。
 そこで私は地域の持つ「宝物」を最大限に活用し交流人口の増大に力を注ぐことにしました。
 つまり、財政難をも考慮に入れ、ハード(体育館などの箱物)は極力避け、ソフト(マラソン、国際音楽祭等)に力を集中したのです。」とのことでした。
 具体的には、
@三大イベントの創設
 ☆(春の「土佐一條公家行列/ふじ祭り」
 ☆夏の「四万十川水泳マラソン」
 ☆秋の「四万十川ウルトラマラソン」
Aサーフィン大会に市長杯を創設
B四万十川国際音楽祭の設立等、
皆様も良くご存知のとおり、現在では、全国的にも知られ定着した「四万十川を中心にした自然環境を生かした観光レジャーの振興、市民の健康づくりや生涯スポ…ツの推進」等に、持ち前のパワー全開でおおいに尽力されたことが、今回の受章につながったことと推測されます。
 平成8年、市長退任後も、ロータリアンとして、またNTT西南地区OB会会長として会員の方々と@年数回の「四万十川の清掃」A児童福祉施設「若草園」への慰問B後川中学校への「本の読み聞かせ」ボランティア参加等、地元のために労苦を惜しまずご活躍されています。
 取材の最後に「4年間の市長在職ではあったが、終始一貫ぶれることのない政治姿勢を貫いたことと、清廉潔白な政治を行ってきたことが受章につながったのではないかと思う」と述べられた言葉が印象的でした。
 生まれながらの幡多県人なのに、全くお酒はダメな岡本さん。
 72歳とはとても思えない若々しいパワーは「饅頭パワー?」でしょうか。
 今後もお体に気をつけて益々お元気で、地域の発展、世のため、人のために頑張ってください

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