第18回 文化講演会
H30.12.12 高知電友会


 
 『笑いは健康の常備薬』
日本笑い学会講師
講師:間 六口氏 

   十二月十二日恒例の電友会と退職者の会共催の文化講演会が80余名の参加で開催されました。
 講師は間六口(はざまむくち)先生。  日本笑い学会講師で、NHKおはよう日本でも紹介され、土佐の寅さんとも呼ばれています。
 先生は四万十市出身で中村ハローワーク所長が現役最後の職場だったそうです。
 電友会井上会長の挨拶で会が始まりました。
 寅さんのテーマソングが会場いっぱいに鳴り、寅さんの格好をした間先生登場。
 肩に七尺もある大太刀をかつぎ演壇に立ちました。
 大太刀から出てきた刀はわずかに一尺。
 たちまち笑いの渦。
 その後、バナナのたたき売りを楽しく演じてくれました。
 先生の自己紹介の中で、アンパンマンのやなせたかしの「人は人を喜ばせるために生きている」という言葉に影響され、また、この様な仕事をする下地として、四十代の頃に橋本県政の時に高知県庁雑技団を作り老人ホーム等をまわった事が後に大きく役に立ったとおっしゃっていました。
 先生の日常活動はプロがカバー出来ない場所に足を運び、人に喜んでもらう事が最大の喜びで、老いを笑い飛ばして活動しているとのことです。

 笑いの効用として
 @生きる力の増進
 Aうつが治った
 B血圧が下がる
 C血糖値が下がる
 D夫婦仲も良くなった
 Eストレスが解消された
 笑いは健康の常備薬、三回薬を飲むより一回笑った方がいい(ドイツの諺)

 各地の講演の後、聴講者より頂く言葉ベスト3
 @こんなに笑ったのは久しぶり
 A元気を頂きました
 B生きる力を頂きました
 現在の笑えない事情は高齢社会と地域の衰退
 @平均寿命の伸長
 A絆の薄さ(親子・夫婦・嫁と姑・企業・地域)
 B健康問題(心の病・認知症・運動器障害・成人病・セーフティーネットの不備等)

 最後にセカンドライフを楽しく生きるためには、老いを受け入れ貴重な残り時間を考えプラス思考で日々を心豊かに生きる事が大切である。

 笑って生きる四ヶ条
 @夢中になるものを見つける(誰かの役に立ち夢が持てる生きがいを見つける)
 A健康管理(運動・栄養・地域とのつながり・健康診断)
 B孤独にならない(良い友人を持つ・異性にも関心・逃げ込める場所の確保)  C感謝と感動を忘れない。人は一人で生きられない。
 この事が実行出来れば、老いは元気に楽しく生きられるのではないだろうかと話されました。
 これらの話の合間に、
 △つるは1000年かめ万年、となりの夫婦はあと一年
 △熱は冷めたがせき(籍)はぬけない
 △孫とテニスをすることを祖父とテニス(ソフトテニス)と云う
 △来年古希(子機)じゃというと、おじいちゃん来年電話機になるの?
 等々ちょっと考えないと笑えない頭の体操にもなるお話を楽しくしていただきました。
 90分の講演中、会場内は笑いがいっぱいになりました。
 最後に國弘退職者の会会長のお礼の言葉で閉会となりました。
 会場を出る皆さんの顔はにこにこといつもより楽しそうでした。
 今年の講演会は例年にも増して参加者が多く大いに盛り上がりました。
 ご参加の皆様本当にありがとうございました。
                                                                  (山崎 禎子 記)