「私の第二の人生」
私の家は父まで三代続いた神職で社家です(百年以上続いた神職の家は社家と言います)。
私はNTTドコモ高知支店に勤務しながら大阪國學院の通信訓練を二年間受けて宮司に必要な資格を取得し、平成9年7月1日に父の後を継ぎ河野家としては、葛木男神社宮司4代目となりました。
葛木男神社の由緒は、御祭神をお迎えした(縁起沿革は不明ですが)、第60代醍醐天皇延喜7年(皇紀1567年)紳祇官の延喜式神明帖に登録せられた延喜式内社で、土佐の国二十一座の一座です。
御祭神は古事記の神話編に出てくる高皇産霊大神です。
葛木男神社祭礼は、今年の豊作をお願いする2月17日の祈年祭、農閑期の7月16、17日の夏祭、11月5日の秋祭は神社の舗設(祭場の設営)、御籔で選ば灘れた当家(神様の御分霊を御神輿に遷し出掛ける家)の舗設は、当家地区氏子総出で準備をします。
御神輿が氏子区域を巡幸し御当家に入ります。
神職の応援を頼み御祭が斎行します。
収穫の感謝の新嘗祭、6月と12月の大祓でこれが一年間の定まった御祭です。
また、家祈祷(やぎとう)と言って、1月、2月に氏子さんの皆様方の家庭を回って、向う一年間の家の繁栄と家内安全を祈願してまいります。
御希望の方には社頭祈願、また現地に出掛け各種の御祭を執り行う出張祭典を行っています。
4月29日には、布師田地区から出征した戦没兵士の慰霊祭を戦友会から引き継ぎ、総代会と協力し神社で斎行しています。
日常は、先ず、神社の社殿内及び境内地の清掃をすまして、朝拝といって、氏子、崇敬者(氏子区域外の信者)の平穏、健康をお願いする祀りを、日課としています。
神職は神と人との仲執持ちと言われています。
精進をし、氏子さんから信頼される宮司に成長したいと思います。
皆さんのお参りをお待ちしています。 |