NTTの実務経験を活かし   電気の保安業務に貢献

191号 深田久雄さん(いの町) 
(取材 山ア) 

 今回の頑張る仲間はいの町で深田電気保安管理事務所を経営している深田久雄さんを紹介します。
 深田さんと云えば電友会のHPによく写真を投稿してくださっていますので、ご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。
 どんなお仕事をしているのか見せていただきたくお願いすると快く作業現場を見せていただき仕事ぶりは、いつもの穏やかな深田さんとは違い一つの故障も見落とさないように配電盤をチェックしている姿は真剣そのもので怖いような感もしました。
 又お仕事も遊びも常に一緒の奥様がチェック表に書き込みお二人の息のあった仕事ぶりを見せていただきちょっぴり微笑ましい気もしました。
 後日事務所を開設するまでの、経緯等をお話戴きました。
◎NTTで30余年
 昭和26年電電公社の前身の電気通信省時代の高知無線送受信所に入社。
 通信回線の一つに無線の短波回線があり、同送受信所は大阪との間に国内の無線回線を構成していました。かってほ室戸港を母港とする遠洋マグロ漁船もアメリカ航路の客船氷川丸等もこの短波通信に支えられていました。
 無線に就職したので無線技術士の資格が必要となり 第二級無線技術士に合格し、次の第一級無線技術士には「へたな鉄砲も数打ちゃ当たる」 でチャレンジを続け三回目で合格出来ました。
 合格したらその年から郵政省承認の社内の特殊無線技士養成訓練の講師兼試験官を仰せつかり、以後15年間続きました。
 やがて高知電話局の改式に伴い大阪〜高知間にマイクロ波市外回線の導入が決まり、このマイクロ波回線工事に携わりました。
 標高1153mの冬場の山上無線中継所は過酷で、屋外の鉄塔での作業では自分の吐く息が睫毛にかかり樹氷が出来たりした日もありました。
 このマイクロ波無線機の電源の高圧受電設備が私の生涯の仕事となる「自家用電気工作物」 に ここで初めて関わりが生じました。
 その後も土佐中村無線中継所、保全部教官、本社マイクロ無線部等無線と、電力には関わり続けました。
 昭和53年から平成2年の退職まで四国の各無線中継所の他NTTの分社化でネットワーク資産となった高知南局等四市外電話局の電力設備の統括電気主任技術者を担当させて貰いました。
 この10年の電気主任技術者業務の経歴が退職後に始める電気保安管理業務の実務経歴の承認条件を満たし、お陰様で事務所開設が叶いました。
◎深田電気保安管理事務所開設
 翌平成3年入会させて貰った四国電気管理技術者協会のお世話で3事業所を紹介して頂き、電気保安業務をスタートさせました。
 営業活動の苦手な私でしたが、名刺を持って工事会社や事業所を回り受託事業所を増やす努力もしました。
 又NTTOBネットの勉強会でHPの作成の勉強をし、HPを開設をすることが出来ました。 このHPを見て業務の依頼が若干あり大変うれしく思いました。
 平常は各受託者を月一回の割合で巡回点検し、異常の有無等を確認しています。
 年に一回は停電の精密点検、試験を行い潜在的な故障の発見にも努め電気事故の未然防止に努めています。
 旅行等の時はあらかじめ同僚にお願いしておきますが、その他特に台風や雷注意報が出た時は、急な呼び出しがあるため晩酌お預けです。
 また巡回点検に行く事業所の受け付けや事務所のお姉さま達の明るい笑顔に元気をもらったり、故障回復で社長さん等の喜ぶ笑顔がうれしくて、仕事にやりがいを覚えています。これらが23年間仕事を続けられた根幹になっています。
 また協会では、平成15年から16年の2年間高知支部長に選出され、支部業務を担当しました。
 その後協会の広報担当に選出され事故事例の記事を会報に投稿し、この記事も現在119回に伸ばしています。
◎第一種電気工事士法定講習講師
 平成4年から第一種電気工事士法定講習講師を仰せつかり現在まで継続してやっています。
 不良電気工事が原因で感電死亡事故や電気火災が起きないよう電気工事は、法律で電気工事士でないとやってはならない事になっています。
 5年ごとの免許更新時にする講習です。人前でしゃペることはそれなりの勉強が必要ですが、日頃の勉強の苦手な私にとっては良い勉強の機会と考え、今も務めさせて貰っています。
◎社団法人高知県技術者協会会員
 県内の電気屋、機械屋、紙屋、パン屋等々なんでも技術者の相互交流を図りながら、企業の発展、技術者のレベルアップを目的に設立した高知県技術者協会に平成3年入会しました。
 協会は高知県知事を名誉会長に仰いでいます。平常は月一回の勉強会を持ち、研修会の他、県内外の優良企業の見学会も実施しており私も可能な限り参加して幅広い知識の習得に努めています。
 又企業の省エネ活動にも参加させて貰い、工場のエネルギー使用状況から対策対処方法のアドバイス等のお手伝いもしています。
 県内の小中学校の児童や生徒さんに、物作りを通じて理科に関心をもってもらえるように、モーター作りや水ロケットの製作、発射実験等の出前授業なども手伝っています。◎賞 罰
 *H10・3 四国電気安全委員会保安功労賞
 *H12・6 鞄本電気技術者協会会長賞
 *H20・5 四国電気管理技術者協会会長賞
◎資 格
 *第三種電気主任技術者免状
 *第一種電気工事士免状
 *第一級無地称技術士
 *危険物取扱者免状乙種第4類
 *高等学校教諭2級普通免許状(工業)
 まだまだ沢山面白いお詰もお伺いしましたが、次の機会という事で割愛させていただきます。
 色々な分野で活躍されているのをあらためてお伺いし大変感動し又敬服しました。これからもいつまでもお元気でいつも元気印の奥様と、二人三脚でお仕事されることを心よりお祈りします。
(追記) HPアドレス 「深田電気保安」で検索してください

トピックス 191号掲載