カラオケ(歌)のちから
215号 北村 恵美さん(高知市) 
(編集委員 邑田正次) 

 今回は平成8年にNTTパステル高知支店長を最後に53歳でNTTを退職。
ドコモショップ高知北店及び帯屋街店を運営する会社を立ち上げ、現在も会長として活躍するとともに、歌謡スタジオ ドレミ会の事務局長として「中四国親睦チャリティカラオケ大会&発表会」を企画・開催する等、地域の活性化のために、ますます頑張っている北村恵美さんに元気の秘密について話をお聞きしました。

(北村さんのお話)
 私は昨年、喜寿のお祝いを頂いた、満76歳。
 子供達も何とか生活出来ており、「今が1番幸せ」と豪語しています。
 昔の職場は、頻繁に宴会が有り、上手に歌う人を羨ましく思いながら、ただの酒飲みで生きていました。
 退職したら1曲でも「歌えるようになる」事が第一の目標でした。
 気が付けば、何時の間にか自宅の5〜6軒先に「カラオケ教室」が出来ていました。
 思い切ってレッスンをはじめました。
 その頃はドコモショップの仕事も忙しく、歌は「お金を払えば、先生が上手にしてくれる」と思っていました。
 一年位たった頃、「ほとんどの人は、来る前に何回か練習して来ているみたいですよ」と先生に言われ初めて家で歌う事を知りました。
 歌は、持って生まれた才能で差がでます。
 私は何年たっても伸びません。
   「才能は有限・努力は無限」と冷蔵庫に貼り、毎日見ていても上等になりません。
 先生は、「ドレミ歌謡教室」(高知市横内)の西森和夫先生です。
 高知電友会の会報にも広告を掲載してもらっています。
 高知市の広報誌「あかるいまち」の歌謡教室生徒募集はほとんど西森先生です。
 レッスン生は、1年に数回、大きなステージで歌う事があります。
 発表会はもちろん、年代別の大会で順位を競う場もあります。
 70才代・80才代の人も綺麗な衣装に化粧して頑張ります。
 優勝・準優勝・3位など、トロフィーをもらいます。
 歌っている人はみんな元気です。
 競う事も、また元気の源でしょう。
 ある年、高知市の福祉関係の方が発表会に来賓で来られて、80才代の元気さに「これこそ福祉の最たるものですね」と大変感激されておりました。
 私は昨年、高知市百石町で、相続した家を改修し、カラオケ店「アイドル」を開店しました。
   昼間は12時開店ですが、開店を待ちかねたお客様が時間ピッタリに飛び込む様に入ってきます。
 17時まで(1,000円)、時間一杯歌っています。
 知らない同志のお客様が仲良しの歌仲間になり楽しんでいます。
 高知電友会のカラオケサークルのレッスンもこの店「アイドル」を利用頂いています。
 最新の曲を楽譜で勉強です。
 新しい歌を覚える事は、脳が活性化するといいます。
 このサークルは、発足して1年半ですが会員も発足当時の6名から現在13名と徐々に増えています。
 月1回のレッスンですが皆さんすごく優秀です。
 「あの人、元気なね」「若いね」「明るいね」など、見栄えの良い歌仲間に成長していけると思っています。
 私の周りには、長年カラオケをやった副産物のお年寄りのお友達がいっぱいです。
 自分も老人ですが、88才を筆頭に80代のお友達とカラオケボックスに毎週行きます。
 大きな声で歌ってみんな元気です。

(話を聞いて)
 カラオケで声を出して歌うことは
 ◎幸せな気分になれる
 ◎記憶力アップ・認知症予防になる
 等様々な効果があると言われています。
 高知電友会カラオケサークルの方に感想を聞いてみました。
 「昔の知ってる歌は練習しなくても何とかそこそこ歌えるが、レッスン曲は最近発表された新曲ばかりです。
 メロディーと歌詞をしっかり覚えないと歌えません。
 年老いた脳が悲鳴を上げていると思いますが、健康・健康と思って楽しんでいます」とのことでした。
 会員の皆様ぜひ一緒に歌ってみてはいかがですか。
 ちなみに私には無理です。
トピックス 215号掲載