高知市鏡横矢地区、高知市中心部より車で約三十分山の中腹に有る、緑豊かで風光明媚・自然に恵まれ、旨い米の産地でもあるが、段々畑で農業の作業効率は悪い。
従って、子供たちは農業を継いでなく、このままでは田畑は荒れる。
この現状を打開し地域の活性化を図る為、地域住民全体で思索をめぐらした結果、地域で生産している農産物を利用することが最も重要との結論となり、この地区が旨い米の産地であり、また「高知県が"どぶろく特区"に指定されている事等から「どぶろくつくりにより地域興しを図る」こととなり当電友会会員である西川浩俊氏を代表者として進めることとなった。
亡き父親の後を継いだとはいえ、農業の経験は殆ど無いサラリーマン生活の長い西川氏にとっては次の様な未知の問題が山積していた。
しかし、この達成に向け粘り強い努力と行動力で順次克服し、いよいよ最終コーナーに差しかかっている。
@どぶろく製造場確保、製品化等のための資金作り地域の資金確保として、東山(干しか)作りの他地域の農産物販売。
A濁り酒製造免許の講習(二名受講)
B食堂・どぶろく製造場所の確保
製造の条件に販売方法の制約があり、専用の醸造場と隣接に食堂が必要
C飲食店営業・酒類製造業の営業許可(保健所)の取得
飲食店として提供する料理の種類の確保に向け特訓中。
D酒類製造免許申請(税務署)申請中
この申請に、土地建物の登記証明、特定農業者証明、収支計画等約20類の書類作成
E地域農業法人化(NPOを含み)に向けて、「高知県地域作り支援課」の支援を受けて検討中。
最近、高知経営者協会実施の{地域団塊世代雇用支援事業}の中に団塊世代の定年退職予定者等のための「刈払機取扱作業者安全衛生教育講習」があり、そこに西川浩俊氏による「新分野へのチャレンジ事例発表会(地域興しの"どぶろくづくり"とNPO法人の設立にむけ)」が発表された。
今秋には、酒類製造免許が下りる予定であり、どぶろくの製造も間もなくです。
高知市鏡横矢の食堂「酔小屋(ヨコヤ)」に"どぶろく"を飲みに行きましょう。
(記) 173号 糸川好一 |