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第197掲載      .

 山頭火
       武内和子(高知市)

句は詠んだことがないと
思っていたが
昔の勾玉に載っている

でんでん虫句会第一号三月曜
  ハマナスの香りに染みし旅終る
原生花園へ一人旅の
北海の広いローカル駅に
十勝の風が吹きぬけた

さそわれて句会の
大山邸へ行く
門構えの中にレモンが
たわわに実り熟れていた

大山澄太は山頭火の世話をした人
  ドラマになっている
句会の座敷で読み上げていた
山頭火の句は忘れたが
その光景が蘇ってくる
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