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第198号 掲載





 寒の床板
             藤近容子(黒潮町)


松ぽっくり拾いつつゆく遊歩道古きも新しきもあまたころころ


太鼓打つ男の足がしっかりと踏みしめて立つ寒の床板


一枚の葉さえ残さず落としたり公園の桜に冬がまた来る

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